「H3」打ち上げ失敗【速報中】2段目点火せず指令破壊

H3はいいが、2段目が点火しなかったか。

共同通信の邪魔がはいったけど、何とか成功してほしかったな。

 

SpaceXばかり成功やね。

おっと、財務省がケチって試作機で打ち上げやったのか?

 

 

💉かまいるか💉💪🐬💪💉@Kama_iruka
H3ロケット打ち上げが失敗

搭載機で高額なだいち3号が失われる

試験機に衛星を乗せるのはリスクではないか

打ち上げ開発費が少ないので博打を打つしかない

全部貧乏が悪いんじゃ

ともあれ、財務省は滅ぶべきであると考える次第である。

 

 

な べし きの こ ⚡️💉💉💉⚡️@nabekinoco
一年に一回も飛行機乗らない弟がたまたま乗った飛行機、H3の打ち上げに立ち会いしてる…
運良すぎるぜ🫶
(写真送ってきてくれた)

 

 

いさ進一 衆議院議員@isashinichi
初号機だし、失敗にめげないで欲しい。
2003年、情報収集衛星打上げ失敗の時、宇宙予算は大幅削減、打上げも凍結された。
一方、同年、米国がコロンビア号の打上げ失敗した時は、リカバリーのため予算を2割増させた
政府が、この失敗にどう向き合うかかが問われる。
マライ・メントライン@職業はドイツ人@marei_de_pon
H3ロケット初号機、打ち上げ失敗 2段目エンジン着火せず指令破壊
https://news.yahoo.co.jp/articles/dcbae7f10eb6ba014cebb5804e981fc27ac12218
残念ですね。何か解決しがたい根深い問題が技術開発の足を引っ張っているのでないことを願いたいですけど、実際どうなのか。

実際、三菱重工の株価が一気に下がっているらしい。ウムム。

そのうち、誰も「日本の航空宇宙技術」の話をしなくなる時代が来てしまったりすると、切ないなぁ。 最近の日本スゴイ番組の着眼点のミニマムさは、その布石だったりするのかもしれない。うーん実にこの。

 


ネーヴェ@NE4eVeErathMoon
次世代大型ロケット開発費
欧州、アリアン6   40億ユーロ
米国、スペースローンチシステム100億ドル
日本、H-3   3000億円
教えはどうなってんだ教えは!
しきしま@shikishima
H3が失われた事実は大きい。世界を相手にして商業受注獲得を目指していたH3がここでどう振る舞うのかを世界中の衛星事業者が注目してる。国内ではH3開発遅延で打上げを待っている新型衛星が列を成してる。H3に関しては、足を止めるな、前を向けという思いしかない(でも今夜は酒飲んで寝てください

しきしま@shikishima
H3ロケット打ち上げ失敗によって、搭載されていた「だいち3号」も失われた。だいち初号機以降途絶していた光学観測のバトンを12年越しに再び握り直す事は出来ませんでした。優秀な能力をもつ大型衛星が失われてしまった事に言葉もありません。

 

 

大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною@ohnuki_tsuyoshi
フェアリングの黒い丸って何だろう。なんか観光丸っぽい

3分前!内部電源に切り替え、液体酸素・液体水素加圧開始!
2分前!
第2段液体酸素加圧開始!
海がきれいだのう
1分前!今度こそ!
発射台散水開始!
よし!!!
リフトオフ成功、最大動圧点到達!
SRB-3分離成功!新しい分離機構も正常に動作した!
おおー、JAXAの飛行状況画面、かっこいいな!

第1段分離成功!LE-9お疲れ様!
第2段エンジン始動の信号が来ていない?
ここで画面切り替えるのやめてー
ん-、やはり第2段エンジン点火の時刻が出ていないぞ。画面表示だけの問題ならいいのだが…
あ…速度が下がってる。これは2段点火してないぞ
2段点火が確認できないと放送された。これはおそらく、打ち上げ失敗と思われます。
H3ロケット試験機、第1段分離までは概ね計画通り進んだと思われるものの、第2段エンジンの点火が行われなかった状況です。現在、第2段は弾道飛行しているものと思われますが、上記状況が正しければリカバリは不可能で、打ち上げ失敗です。

泣きそう
H3ロケットは、第1段の加速により宇宙空間へ飛び出す弾道飛行コースに乗ったあと、第2段でさらに加速して第1宇宙速度に達し、衛星軌道に乗ります。第2段が点火していないため、第1段とともに太平洋上に落下するはずです。
指令破壊信号を送信したとのこと
念のための破壊措置ですが、第2段は全く燃焼していないため、第1段の落下予定水域内に落下中のはずです。地上への危険性は基本的にありません。
  H3ロケット試験機は、第2段のLE-5Bエンジンが点火せず、打ち上げに失敗しました。第2段に指令破壊信号を送信したため、搭載した「だいち3号」とともに太平洋上に落下します。エンジンが始動しなかった原因は、現時点ではわかりません。
 おそらく本日午後には記者会見が行われると思われますが、その時点で原因が発表されるかはわかりません。いずれにせよ、打ち上げは失敗です。
 H3ロケットの1機目が失敗したことも残念ですが、2011年に運用終了した「だいち」に替わる新しい光学地球観測衛星「だいち3号」が失われたのは痛恨事です
H3ロケットの開発に関して検証、批評が必要なのはもちろんのこと、国策上重要な実用人工衛星のために十分な打ち上げ予算が確保されず、新型ロケットの初回打ち上げに搭載したことも、問題点だと思います。
「だいち」シリーズは平時には地図作成、災害時には緊急観測などを行う重要な衛星ですが、既に寿命を超過していた2011年に東日本大震災を観測、後に機能喪失して運用終了しました。その後も予算が確保されず、ようやくH3ロケット試験機で打ち上げられたものです。

 H-IIAロケットまで、新型ロケットは最初の打ち上げには実用衛星を搭載していません。H3ロケット1号機は純粋な試験飛行ではなく、実用衛星打ち上げに使われた結果、このような事態になりました。
「だいち」シリーズの後継機計画が認められず10年以上の空白が生じたこと、その打ち上げに実績のあるH-IIAロケットではなく新型のH3ロケット初号機を充てたことは、ロケット開発ではなく宇宙開発の政策立案上の失策です。
「だいち3号」の打ち上げにH-IIAロケットを使えば100億円が必要でしたが、H3ロケット試験機の載せてしまえば打ち上げ費用はタダ同然。
その100億円をケチった結果、379億円をかけて開発した「だいち3号」が失われ、さらに数年間はJAXAに光学地球観測衛星がない事態になりました。
個人的な意見を言えば、これはH-IIAロケットの高い成功率に慢心し、ロケット開発を甘く見た「政策立案側の安全神話」のしっぺ返しと思います。
逆に、ロケットの信頼性をシビアに考えた内閣官房は、情報収集衛星を1機のロケットに2基搭載するのをやめ、割高を承知で1機ずつ打ち上げています。
H3ロケット試験機で「だいち3号」を打ち上げることの問題は、いま後付けで言っているわけではなく、以前から指摘されていたことです。ただそれは、H3ロケットの問題ではなく、実用衛星に実績あるロケットの費用を手当てする側の問題であるため、H3ロケットの報道では大きく扱われてきませんでした。
現時点で、H3ロケットの開発過程や予算措置に、重大が問題があったとは思いません。今後明らかになる可能性は否定できませんが、数なくとも今は特に思い当たりません。
しかし、リスクの高い初号機で「だいち3号」を打ち上げるという甘い決定をした政府は、批判されるべきと思います。
いずれにせよ、1975年のN-Iロケット以来、「初号機には実用衛星を搭載しない」という方針を貫いてきたNASDAJAXAで初めて初号機に実用衛星を搭載し、しかもしれが失敗したというのは、きわめて重大な事態だと言わざるを得ません。「初号機でも大丈夫だろう」という慢心です。
とかく前例踏襲主義を貫きたがる日本の財政当局が、予算をケチる場面では安易に前例を覆し、ロケット開発側に責任を押し付ける形で重要な地球観測衛星を喪失したことは、しっかり糾弾しなければならないと思います会計検査院の指摘も入るかも。
ここでさらに、至極個人的な感想ですが…
 H3ロケットを応援してきた者として、試験機打ち上げ失敗はとても悲しい。取材でも個人的にもお会いしてきた関係者の皆さんを思うと、胸が張り裂ける思いです。
でも、ロケット打ち上げに100%はない。こういうことは起きるものです。乗り越えて頂きたい。
でも、「だいち3号にH-IIAロケットの予算を充てなかった」ことには、怒りしかありません。そもそもH-IIAロケットを割り当てられていれば、H3ロケットの開発遅延の影響を受けずに、既に打ち上げられていたのです。
 そのことは、宇宙政策委員会財務省ももちろん理解している。その証拠に、情報収集衛星は2024年度まで、H-IIAロケットで打ち上げる予定です。H3ロケットの完成予定時期を過ぎても、実績のあるロケットを併用するという安全策に、予算を充てているのです。
 情報収集衛星には100億円のH-IIAを充てるのに、だいち3号には50億円のH3の2号機以降の予算すら確保しなかった。政府は、リスクの差を知っていて、だいち3号には予算を充てなかったのです。
 また、たとえH-IIAロケットを充てたとしても、ロケット打ち上げ失敗の可能性はあります。人工衛星自体も、トラブルで故障する可能性もあります。
にもかかわらず、「だいち」の寿命から「だいち3号」まで10年以上の空白を作り、予算措置を講じてこなかったうえの、この失態です。
 ちなみに「だいち2号は?」という疑問のある方もいると思います。
「だいち」はレーダーと光学カメラを搭載した衛星で、「だいち2号」はレーダーのみを搭載して2014年に打ち上げられました。光学カメラを搭載する「だいち3号」はずっと先送りされてきたのです。
 2つの機能を搭載した「だいち」から、1つずつに分離した「だいち2号」「だいち3号」に変わった理由のひとつは、機能をシンプルにして信頼性を高めることでした。
結果としてその方針は、片方だけ予算を講じて片方は遅らせ、しかも試験ロケットに載せて失われるという、最悪の裏切りに遭いました。

 

Kazuto Suzuki@KS_1013
衛星を運ぶという「トラック」の役割を果たすべきロケットを、あたかも「F1マシン」のように仕立て上げる必要がどこまであるのか。
(日経Think!にも少し長い書き込みを投稿しました)#日経Think

 

次世代基幹ロケット「H3ロケット」の打ち上げ失敗について解説します

 

「H3」打ち上げ失敗【速報中】2段目点火せず指令破壊

 宇宙

日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機が7日午前10時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられましたが2段目のロケットが点火せず、その後、指令破壊の信号が送られ、打ち上げは失敗しました。JAXA宇宙航空研究開発機構が詳しい状況を調べています。

 

 

 

 

 

永岡文部科学大臣参議院文教科学委員会で「『イプシロン』ロケット6号機に続いて『H3』ロケット初号機の打ち上げが失敗となったことは大変遺憾だ。宇宙開発、利用の進展を止めないよう、速やかな原因究明に全力で取り組む」と述べました。

10:52ごろ「指令破壊」信号送信のアナウンス

「H3」の初号機は、7日午前10時37分に種子島宇宙センターから打ち上げられました。計画では、補助ロケットや1段目のエンジンなどを切り離しながら上昇を続け、打ち上げからおよそ17分後、高度およそ675キロで、搭載した地球観測衛星「だいち3号」を軌道に投入する予定でした。

JAXAによりますと、打ち上げからおよそ8分後「ロケットの2段目のエンジンの点火が確認されていない」というアナウンスが流れました。さらに、およそ15分後の午前10時52分ごろ、ミッションを達成する見込みがないとして地上からの指令でロケットを爆破する「指令破壊」の信号を送ったというアナウンスが流れ、打ち上げは失敗しました。JAXAなどが現在、詳しい状況を調べています。

国内のロケット打ち上げ失敗は、去年10月の「イプシロン」6号機以来で「H2A」では2003年に6号機で失敗しています。打ち上げは当初、2020年度の予定でしたが、新型のメインエンジンの開発が難航するなど、延期が続いていました。先月17日には、発射直前にロケットの1段目にある装置が異常を検知したため打ち上げが中止され、その後、JAXAなどが原因の究明を進め対策を講じてきました。「H3」は、国産の主力ロケットとして日本の今後の宇宙開発の“切り札”と位置づけられていただけに、初号機の打ち上げ失敗による影響は避けられない見通しです。

永岡文科相イプシロンに続きH3打ち上げ失敗は大変遺憾”

永岡文部科学大臣はコメントを発表し「H3ロケットの打ち上げが失敗となったことは、大変遺憾であり、国民や関係者の皆さまの期待にそえないことを申し訳なく思う。文部科学省として、早急に原因を究明し、対策を立て、H3ロケットに対する期待に応えられるよう、関係機関と連携しつつ全力でスピード感を持ち対応していく」としています。そして「文部科学省に対策本部を設置し、JAXA宇宙航空研究開発機構とともに専門的な見地からの早急かつ徹底した原因究明を行うよう指示した」としています。

また永岡大臣は、参議院文教科学委員会で「宇宙分野はフロンティアとしてのみならず、新たな産業創出や安全保障の観点からも重要だ。『イプシロン』ロケット6号機に続いて『H3』ロケット初号機の打ち上げが失敗となったことは大変遺憾だ。宇宙開発、利用の進展を止めないよう、速やかな原因究明に全力で取り組む」と述べました。

JAXA広報担当者 “ミッション達成の見込みなく失敗という形に”

指令破壊信号を送った理由について「ロケットの飛行が安全にできない可能性があるということも踏まえたものだと思う。ロケットと衛星の分離、エンジンの第2段着火以降のミッションがいくつかあるが、そこが正常にできないという判断のもと、指令破壊信号をおくった。詳細は現場で確認しているが、第1段の分離はできていた。ミッションを達成する見込みがなくそこは失敗という形になってしまうと思う」と話しました。

種子島の公園で発射を見守った人たちは


南種子町の長谷公園では、午前10時37分に打ち上げられると、訪れた人たちが歓声を上げたり拍手をしたりしながらロケットの軌道を追っていました。しかし、その後、場内アナウンスで指令破壊の信号が送られ、打ち上げが失敗したことが伝えられると、落胆した表情を浮かべながら帰り支度をしていました。

東京都から家族で訪れた30代の男性は「改めてロケットの打ち上げは厳しいものなのだと思いました。失敗と言われてしまうかもしれませんがいい経験値になると思うので、これからも応援しています」と話していました。

本来の打ち上げの手順

【機体移動】
機体の組み立て棟にあるロケットは、6日午後4時から発射地点に移動します。
【6日午後6時半ごろ】
発射地点に移動した機体と地上設備を連結させ、先月の打ち上げ中止の原因となった電気と通信の切り離しに問題がないか確認します。
【6日午後10時すぎから】
燃料の「液体水素」と燃焼に必要な「液体酸素」の注入が始まります。
【7日午前9時40分ごろと午前10時半ごろ】
それぞれ機体の状況や天候などを踏まえ、打ち上げを行うかどうかを判断します。打ち上げ実施が決まると、発射の4分前からの作業は自動に切り替わり、発射の2分50秒前に電源を地上設備からロケット内部に切り替えます。発射の6秒ほど前からメインエンジンが燃焼し始め、午前10時37分ごろ、補助ロケットが燃焼すると同時に「H3」は発射台を離れます。
【発射後】
ロケットは、メインエンジンと補助ロケットで上昇。
【発射1分56秒後】
高度43キロで補助ロケットが分離。
【発射3分31秒後】
メインエンジンが燃焼を続け、ロケットの最上部にある「フェアリング」と呼ばれる人工衛星の覆うカバーを外します。
【発射4分56秒後】
高度258キロでメインエンジンが燃焼停止。ロケットの1段目が切り離されます。
その後も上昇を続けます。
【発射5分15秒後】
ここで2段目のエンジンが発射の燃焼がスタートする予定でした。
【発射16分42秒後】
高度675キロで搭載した「だいち3号」を分離する計画でした。

新型ロケット「H3」とは

【独自技術を採用 設計をシンプルに】
新型ロケット「H3」はJAXA宇宙航空研究開発機構三菱重工業が9年前から開発しています。日本の大型ロケットとしては「H2」以来となるおよそ30年ぶりの新規開発で、現在の日本の主力ロケット「H2A」の後継機として総開発費2000億円余りの国家プロジェクトとして進められています。「H3」の全長は最長で63メートル、直径は5.2メートルあり、燃焼を終えると順次切り離す2段式ロケットで、第1段と第2段には、ロケットを飛ばすための推進剤に「液体水素」と「液体酸素」を使っています。
エンジンはいずれも新型で、
▽第1段のメインエンジンが「LE-9」
▽第2段のエンジンが「LE-5B-3」
さらに、
▽「SRB-3」という固体燃料を使う補助ロケットを搭載することができます。

「H3」は、「H2A」に比べて、エンジンの第1段では部品の数を、補助ロケットでは本体との結合点を減らすなど、独自の技術を採用して設計をシンプルにしています。

【発射台】
発射場は、鹿児島県の種子島宇宙センターですが、発射台も新たに開発していて、上部の配管を無くすなど、打ち上げ作業の効率化を図る工夫を施しています。
【搭載重量に応じて変更可能】
「H3」は、メインエンジンを2基から3基に増やせるほか、補助ロケットの本数も最大4本まで搭載可能です。
人工衛星を覆うカバー「フェアリング」の大きさも長短2種類あり、搭載する人工衛星に応じて仕様を変えられるのも特徴です。
【初号機は】
今回打ち上げる初号機は、メインエンジンが2基、補助ロケットが2本、フェアリングは短いタイプを使用するため、全長は57メートルで、人工衛星を含めない重量はおよそ422トンです。地球観測衛星「だいち3号」を搭載します。

搭載されていた「だいち3号」

「だいち3号」は、JAXA宇宙航空研究開発機構三菱電機がおよそ280億円をかけて開発した地球観測衛星です。

災害の監視や状況把握、地図の作成などに活用され、2011年、東日本大震災の被害状況の観測後に運用を終えた「だいち」の後継機にあたり、2014年に打ち上げられた「だいち2号」と併用して運用される計画です。大きさは、高さ5メートル、重さおよそ3トンで、地球を一日当たりおよそ15周し、上部に取り付けられたセンサーを使って観測します。

初代「だいち」に比べると、画像の解像度は3倍以上に向上。高度670キロの宇宙から地上にある80センチの物体を識別できるということです。さらに、通信速度は従来の2倍以上となり、災害時の緊急観測や地図情報に役立てられるほか、森林の生育状況や魚などの生息場所となる「藻場」の状態の把握などにも活用が期待されます。

このほか「だいち3号」には、防衛省が開発した「2波長赤外線センサー」が搭載され宇宙空間で実証が行われます。このセンサーは、異なる2つの赤外線の波長を同時に検出し、より高い識別能力を発揮することが可能とされ、将来的には弾道ミサイルの発射の探知など、安全保障に関わる情報収集や警戒監視への活用が期待されるということです。

「H3」の最大の特徴はパワー増強とコストダウン

H2Aでは価格競争で不利に】
現在の主力ロケット「H2A」は打ち上げ能力を強化した「H2B」も含め、これまで55回打ち上げられ、失敗は2003年、「H2A」6号機の1回だけで成功率は98%を誇ります。一方で、「H2A」は、打ち上げ1回当たり、およそ100億円かかります。商業衛星の打ち上げ需要が高まり、世界中で新型ロケットの開発が進む中で、H2Aでは将来、価格競争の面で不利になると指摘されています。
【「H3」が掲げる目標】
「H3」は「H2A」より10メートル長い全長63メートル。直径も1.2メートル大きい5.2メートルで、国内のロケット史上最大。打ち上げられる重量は「H2A」のおよそ1.3倍に増強されました。そしてコスト面では、打ち上げにかかる費用をおよそ50億円と、「H2A」の半分程度に抑えることを目指して開発。独自の技術を採用してエンジン部品の数をこれまでの3分の1程度に減らしたほか、ロケットの発射台も新たに開発していて、上部の配管を無くすなど、打ち上げ作業の効率化を図る工夫を施しています。さらに、受注から打ち上げまでの期間を2年から1年に短縮するとともに年間6機の打ち上げを目標に掲げています。

「H3」は、これまで築いてきた日本のロケットへの高い信頼性を維持しながら、新しい宇宙開発時代に必要なパワー増強と、コストダウンを両立させ、各国がしのぎを削る国際的な打ち上げビジネスに対抗するのがねらいです。

難航極めたエンジン開発

【2度の打ち上げ延期】
「H3」の初号機の打ち上げは当初、2020年度の計画でしたが、開発が難航し、年度をまたぐ延期を2度、余儀なくされました。延期の原因は、ロケット開発の最大の難所で、「魔物が潜む」とも言われるメインエンジンの開発でした。
【「LE-9」とは】
「H3」は、パワー増強とコストダウンの目標とともにこれまで築いてきた打ち上げへの高い信頼性の維持が掲げられました。その重要な鍵となるのが、新型のメインエンジン「LE-9」です。従来のメインエンジンと大きく異なるのが、燃料を送り込む装置「ターボポンプ」の駆動方法。これまでは、「ターボポンプ」を動かすための強力なガスを生み出す「副燃焼室」がありましたが、「LE-9」では構造をシンプルにするため、「副燃焼室」をなくしました。これによって部品の数を3分の1程度に減らすことで「コストダウン」につなげるのがねらいでした。
【壁となった「振動問題」】
しかし、「ターボポンプ」を強力に動かすために内部を大きくしたことなどから装置の一部に負荷がかかり、2020年5月に実施したエンジン燃焼試験で、特殊な振動が生じた影響で部品にヒビが入る問題が浮上。JAXA宇宙航空研究開発機構は2020年9月、初号機の打ち上げを翌年度に延期すると発表しました。その後、ターボポンプを改良するなどして特殊な振動による影響は改善されましたが、おととし10月のエンジンの燃焼試験で、またしても装置の一部で特殊な振動が確認されます。このため去年1月、JAXAは2度目となる打ち上げ延期を発表しました。
【「日々是燃焼」の精神で】
開発チームは、「ターボポンプ」の製造に数か月かかることなどを考慮し、異なる対策を施した「ターボポンプ」を5種類製造し去年3月以降、燃焼実験を次々に実施して検証。去年11月に実施した最終段階の試験をクリアし、打ち上げにこぎ着けました。

海外のロケット開発は

【新型ロケット開発ラッシュ】
商業衛星の打ち上げ需要が高まっていることを背景に、近年、世界中で新たな大型ロケットの開発が進められています。

日本の新型ロケット「H3」は全長63メートルありますが、同程度の大きさのロケットが各国で開発、運用されています。
運用がすでに始まっているのは、
アメリカでは全長70メートルの「ファルコン・ヘビー」
▽ロシアでは全長69.5メートルの「アンガラA5」
▽中国では全長およそ54メートルの「長征5号B」などです。
また、
▽ヨーロッパでは全長63メートルの「アリアン6」が開発中。
アメリカのロケット全長69.5メートルの「バルカン」なども開発が進められています。

先月17日の「中止」の経緯と対策

【中止の経緯】
「H3」の初号機は先月17日に、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でした。しかし、打ち上げの6.3秒前にメインエンジンの燃焼が正常に始まったあとロケットの1段目にある装置が異常を検知し、補助ロケットの着火信号を送らず打ち上げは直前で中止となりました。JAXA三菱重工業は翌日の先月18日に初号機の機体を組み立て棟に戻したうえで、ロケットと地上設備とを組み合わせながら原因の究明を進めてきました。

【原因】
その結果、異常が起きたのは「V-CON1」と呼ばれるロケットの1段目にある装置だと発表。地上設備から送られる電気信号の乱れが原因で装置が誤作動し、電流と電圧の値がゼロになったということです。ロケットは、発射地点に据え付けられたあと発射台のケーブルを通して電力が供給されていますが、これまでの打ち上げでは発射直前に管制室のスイッチを切る際、電気と通信を同時に切り離していました。この電気と通信のラインを同時に切り離した際に電気信号の乱れが生じ、ロケットの1段目の装置で誤作動が起きたとしています。


【対策】
そこで、電気と通信の切り離しを段階的に行うよう変更するなど対策を講じ、電気信号の乱れが抑えられたことを確認したとしています。JAXA三菱重工業は、打ち上げ前日にロケット本体を組み立て棟から発射地点に移し、装置や電気と通信の切り離しの動作に問題が無いか改めて確認したうえで、打ち上げに臨んでいました。

 

CKK COBALT@CKKCOBALT·2月27日
例のH3の打ち上げアボートの失敗云々の記事だが、NHKの子ども科学電話相談の鉄道分野の回答者でお馴染みの梅原氏が過去最高級にキレ散らかして居られる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/314c9e6d9f212a8c83d8ef06cb88e3c4a7f318f3